概要
NEC PC-9800シリーズ用のFILMTN(テキスト版)をエミュレーションするプログラムです。またオリジナルの機能を引き継いでいますので、ファイラーとしても機能します。 (^_^;)
このプログラムのウリは、
- あくまでもPC-9800版のFILMTN(テキスト版)をエミュレーションしているので、PC-9800系のマシンからの移行がスムーズ。もちろんAT互換機でも快適です。
- 極力1つのウィンドウで表示するようになってるので、1つのウィンドウだけのスペースがあれば良い。
- インストールされたディレクトリ以外にデータファイルを作らない。(勝手にルートディレクトリにファイルを作成しない。)
- キー操作だけで快適にファイル操作ができる(というか、キーボードでないと操作できない。)ので、ノートパソコンでも快適。
- フォントを変えてV-Text気分。(PC-9800シリーズユーザーは憧れましたよね?)
- LHMTNの機能も内蔵しているので、シームレスにファイルが扱える。別々に作るよりは効率がよいし、ファイルサイズも小さくなってるはず。
- 圧縮ファイルに関しては、現時点で公開されているCommon Archive Projectの多くのDLLに対応してます。
- フリーソフトであるのでレジストしなくても自由に使える。(でも無保証。)
- ソースも公開しているので、自由に改造が出来る。(社内用に機能を制限したり、オリジナルなキーアサインも可能。機能を追加して、宇宙最強のファイラーにも仕立てられる...かも。)
- Visual Basicアプリにつきものの、ActiveX コントロールのバージョンの違いで動作しない、とかは、APIを直接コールしているので無い。配布ファイルも小さくて済む。(でもVisual Basicのランタイムモジュールは巨大ですが...。)
既にWindowsには有名なFILMTN, LHMTN移植アプリが複数存在するようですが、仕様(FILMTN, LHMTNの移植に対する方向性とか)に馴染めないので、このプログラムを作成しました。一度VBでファイラーというものを作ってみたかったし。決してレジストが勿体無いとかの理由ではないです。 (^^ゞ
前の会社でNEC PC-9800シリーズを使用してDOSアプリ(なんとN88BASIC製アプリ)で仕事をしていたのですが、1998年度からWindows 95で仕事をすることになったので、急遽Windows 95用のFILMTNをでっち上げました。私以外の人はFILMTNの使用方法しかパソコン操作を教えてなかったので...。 (^_^;)
なお、オリジナル版の作者であるK.Ishida(石田 健仁)氏には、了承を得ました。
動作環境
マシン
日本語版 Windows NT4.0/2000/XP/Vista/7/8/8.1/10が動作するAT互換機。
OS
日本語版 Windows NT4.0/2000/XP/Vista/7/8/8.1/10 および、Microsoft Internet Explorer 4.0以上がインストールされている環境。
具体的に書くと、SHLWAPI.DLLのバージョンが4.7以上、HTMLヘルプ1.1形式が表示できる環境。
今時のOSであれば問題なく動くんじゃないかな?
履歴
バージョン | 日付 | 項目 |
0.59まで |
| いろいろありました...。 |
0.60 | 2010/09/21 |
VBDeFM.Exe
Unicode(UTF-16)対応。
当然のことながら、サロゲートペアを含む文字のファイル名に対応しています。
Unicode対応をすることにより、Windows 9x系OSサポートを打ち切ります。
タイムスタンプの変更ダイアログに「作成日時に合わせる」「更新日時に合わせる」ボタンを追加。
テラバイト級ハードディスクで、サイズ表示時に単位を「テラバイト」と全角カタカナで表示され表示が崩れる問題を修正。
UnLha32.DLLによるLZH圧縮ファイルのUnicode対応。 |
0.61 | 2010/11/18 |
VBDeFM.Exe
単独のファイルを「P」キー押下して表示されるウィンドウのタイトルがUnicode文字の場合化ける問題を修正。
内蔵ビュアーのテキスト表示が、文字コードに関係なく表示できるように改善。
ファイル名の表示方法が「自動」になっていた場合に、カレントディレクトリの移動を行った直後のアクティブなファイル表示が乱れる問題を修正。(前バージョンで入り込んだバグ)
ディレクトリ名がUnicode文字の場合に移動できない問題を修正。
Unicodeファイル名のタイムスタンプの変更ができるように改善。
「K」キー押下によるディレクトリの作成の動作改善。 |
0.62 | 2010/12/05 |
VBDeFM.Exe, FMCust.Exe
起動時にSetDllDirectory("")を行い、意図しないDLLのロードが行われないように修正。 |
0.63 | 2011/02/19 |
VBDeFM.Exe
7-zip32.DLLによる7Z圧縮ファイル、ZIP圧縮ファイルのUnicode対応。
Tar32.DLLによるXZ形式・LZMA形式の操作に対応。
ファイルのサイズが0のときに、内蔵ビュアーがエラーとなっていたのを修正
UnIso32.DLLによるISOファイルの操作に対応。
FMCust.DLL
Tar32.DLLによるXZ形式・LZMA形式の操作に対応。
7-zip32.DLLによるZIP圧縮ファイルのメソッドを追加。
EzExt.Ini
いくつかの再定義。 |
0.64 | 2011/02/28 |
VBDeFM.Exe
カレントディレクトリをルートにしたときに、ディレクトリ表示が見えなくなっていたのを修正。 |
0.65 | 2013/01/03 |
VBDeFM.Exe
カレントディレクトリをUNCパスのディレクトリへ移動できないバグの修正。(Ver 0.6x系からのバグ)
ZIP書庫内のファイルを指定して展開する場合で、7-zip32.dllを使用するオプションが有効の場合、展開先に展開されないバグの修正。(Ver 0.63からのバグ)
ZIP書庫内のファイルを削除する場合で、7-zip32.dllを使用する場合にエラーで削除できない問題を回避。
「Lzhファイルの場合、リムーバブルドライブの時はテンポラリディレクトリに解凍後移動する」オプションを廃止。
Windows 8への対応
FMCust.DLL
Windows 8への対応(ダイアログの文字列表示が切れる対応) |
0.66 | 2013/08/04 |
VBDeFM.Exe
ディレクトリの存在しないドライブでのツリー表示でルートが表示されない、コピー・移動ができないバグを修正。 |
0.67 | 2014/01/04 |
VBDeFM.Exe
Windows 8.1対応。
FMCust.DLL
Windows 8.1対応。 |
0.68 | 2016/03/21 |
VBDeFM.Exe
Windows 10対応。
FMCust.DLL
Windows 10対応。 |
0.69 | 2016/12/25 |
ミニマム版での注意点のドキュメントを追加
VBDeFM.Exe
IDE内動作でのサイド・バイ・サイドDLLについての挙動の調節(実行中の動作は変わらないです。)
EzExt.DLL
デバッグ時のメッセージボックスが表示されるバグの修正 既知のバグ |
0.70
|
2018/06/03 |
一画面で収まるテキストを内蔵ビュアーで表示してPgDnや
Shift + Homeなどの行移動を行うとエラーが発生するバグを
修正。
|
既知のバグ
特に無いと思いますが、発見した場合ご連絡していただけると対処できるかもしれません。
ダウンロード
フルセット版にはVisual Basic 6.0のランタイムが付属しています。
残念ながらVisual Basic 5.0とVisual Basic 6.0の開発環境は共存できません。ただし、アプリケーションは共存できるようです。
ユーザーからは、Visual Basic 5.0のアプリもVisual Basic 6.0のアプリも問題なく使えるようです。
ミニマム版は旧バージョンからバージョンアップする場合にご利用ください。
Visual Basic 5.0でコンパイルする時には、VBDeFMVB5.VBPを読み込みます。